CP/Mのファイルタイプとコマンドについて

     PC-9800シリーズ用CP/M-86ver1.1を元に、CP/Mのファイルタイプとコマンドについてご紹介します。なお、MS-DOSのコマンドは比較的知られているところですので、参考までにPC-9800シリーズ用MS-DOSver2.0を用いて、MS-DOSとの対比も行ってみます。

    システム
    システムCP/MMS-DOS
    入出力管理BIOSIO.SYS
    ディスク管理BDOSMSDOS.SYS
    コマンド解析CCPCOMMAND.COM


    ファイルタイプ
    ファイルタイプCP/MMS-DOS
    実行可能ファイル.CMD.COM
    .EXE
    8080の実行可能ファイル.COM-
    アセンブラソースファイル.A86.ASM
    アセンブラにより生成されるオブジェクト.H86.OBJ
    リスティングファイル.LST又は.PRN.LST
    バッチファイル.SUB.BAT
    バックアップファイル.BAK.BAK
    テンポラリファイル.$$$.$$$


    コマンド
    機能CP/MMS-DOS
    ファイル・ディスク関係
    ディレクトリDIR *DIR *
    シスファイルディレクトリDIRS *-
    ファイルの消去ERA *DEL *
    ファイル名の変更REN *REN *
    アスキーファイルのタイプTYPE *TYPE *
    ファイル転送PIPCOPY *
    固定ディスクのファイルの退避、復帰PIP2COPY2 *
    ディスク1台でのファイル転送PIP3-
    ファイルの16進ダンプDUMPDUMP
    ファイルの内容比較COMPFC
    ディスクの初期化FORMATFORMAT
    ディスクのコピーCOPYDISKDISKCOPY
    システムのコピーCOPYSYSSYS
    システム情報・割り当ての設定
    論理装置の物理装置への割り当ての変更ASSIGNASSIGN
    日付の表示と設定TODDATE *
    時刻の表示と設定TIME *
    ファンクションキーの設定KEYKEY
    RS-232Cパラメータ設定SPEEDSPEED
    メモリスイッチの変更SWITCHSWITCH
    ファイルステータスの設定と変更STAT-
    5インチドライブオペレーションモードの変更MOD-
    アセンブラ開発
    アセンブラASM86MASM
    実行可能なファイルの生成(リンカなど)GENCMDLINK
    デバッガDDT86DEBUG
    その他
    バッチ処理の実行SUBMIT-
    ヘルプHELP-
    エディタEDEDLIN

    注) *は内部コマンド

     CP/Mのコマンドですが、MS-DOSの方にあるECHO、FOR、GOTO、IF、PAUSE、REM、VER等といったバッチ処理におなじみのコマンドがありません。ほぼ同等の機能を備えているもののバッチ処理に関してはMS-DOSの方が使い勝手が良さそうです。
     それから、CP/Mの場合はソース側とディストネイト側のパラメータの与え方がMS-DOSとは逆になります。例えばAドライブのファイルのすべてをBドライブにコピーする場合はMS-DOSの場合
    COPY A:*.* B:
    となりますが、CP/Mの場合は
    PIP B:=A:*.*
    となりますので注意が必要です。

    [参考文献:CP/M-86 vs MS-DOS 河西朝雄 著 技術評論社]