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PC-98をエミュレートする

動作環境、制限事項、対応機種
98/Vはエプソンが1995年に発売した「DOS/Vマシン上で98用DOSアプリケーションソフトの動作を可能にするプラットフォーム・エミュレータ」です(今回は98/V ver.2.00をご紹介します)。実機からのROM吸い出しが不要ですので便利です。
もちろん今は一般のショップでは販売されていません。入手は困難ですが、時折YAHOO AUCTIONでも見かけます。
98用のMS-DOS5又は6.2(EPSON又はNEC)と、98用のフロッピー(1.25MBフォーマット)が別途必要になります。
基本的にDOSベースで動作するエミュレータです。DOS又はWindows3.1のマシンでお使い下さい。
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動作環境
ハードウェア:DOS/Vマシン
CPU:i486(および互換)以上 (Pentium100MHz以上推奨)
メモリ:4MB以上(EMS使用時は6MB以上推奨)
ビデオシステム:VGA(640X480モード、16色)
FDD:3.5インチ(3モードに対応していること、本体に3モードドライバが組み込まれていること)
HDD:SCSIまたはIDE(MS-DOSのファイルシステム(FAT)と互換性のある領域があり、1MB以上の連続した空き領域(※)と2MB以上の空き領域があること)
キーボード:OADG仕様 106日本語キーボード
ソフトウェア:DOS5.0/V以上、EPSONまたはNEC日本語MS-DOS Ver.5.0以上(98用アプリケーションをHDDにインストールして使用する場合に必要となる)
制限事項
PC-9800シリーズ用のハードウェアで、98アーキテクチャを前提としたものは使用できない。
エミュレーションのオーバーヘッドにより速度の低下がある。
プロテクトモード、V86モードを利用するアプリケーションは実行できない。
フロッピーディスクコントローラを直接制御するアプリケーションは正しく動作しない場合がある。
FM音源による音は出ない。
ディスク圧縮を行うと98/Vは動作しない。
シリアル通信の動作可能ボーレートはアプリケーションや使用環境によって変化する。
対応機種
セイコーエプソン(株)
PCV-4S/5S/5F、VD466R、VD/VT5**R
エプソンダイレクト(株)
AT/ET-6500、AT/ET-6000
日本IBM(株)
PS/V Master/Entry/Vision、
APTIVA Vision/510/520/720
PC 330/750
(株)日立製作所
FLORA1010 DM/DL/DJII/DGII/DJ/DG/DF
富士通(株)
FMV-5120T2、FMV-590T/Tsp/Tsp2/DE/T2/DE2/D2/D3、
FMV-575DE2、FMV-560DE/D3、FMV-5**D4、
FMV-4**D4/D3/D2/D、DeskPower、
DeskPower H/SX/S/C
98/Vがつくるソフトウェア環境
- 98/Vが動作することにより以下の環境が構築されます。
- ハードウェア:PC-9800シリーズ
- ビデオシステム:98ノーマルモード(640X400) ※EGC機能はサポートされていません。別途販売されている98/VアクセラレータではEGC機能がサポートされています。
- FDD
3.5":640kB,720kB,1.21MB,1.25MB,1.44MB
5.25":640kB,720kB,1,21MB,1.25MB
1.21MB:IBMフォーマット(512Bセクター)
1.25MB:98フォーマット(1024Bセクター)
- HDD:SASI,SCSIまたは98IDEタイプ
- キーボード:98標準キーボード(10ファンクションキーのあるもの)
- マウス:98バスマウス
- シリアルポート:RS-232Cインターフェイス
- パラレルポート:セントロニクス準拠
- CD-ROM:98用CD-ROM
- 拡張メモリ:98/V内蔵のメモリマネージャーで、EMS、XMS機能を提供
インストール手順
- DOS/Vを起動します(Windows3.1を使用している場合はWindowsを終了してください)。
- 98/Vインストールディスクをドライブに入れ、カレントドライブを98/Vインストールディスクが入っているドライブにします。
<例>
- Aドライブにインストールディスクを入れます。
- コマンドプロンプトが「C:\>」のような表示であれば「a:」と打ち、
「A:\>」となるようにします。
- コマンドプロンプトで「NSETUP」と打ってリターンキーを押します。
※インストールプログラムは起動の際にビデオコントローラとフロッピーディスクドライブの自動判別をします。このとき98用フォーマットの3.5インチ1.25MBのフロッピーを使います。
- プログラムが正常に起動すると、注意事項の画面の後、シリアル番号とユーザー名を入力する画面が表示されます。インストールディスクのシリアル番号を確認して、入力します。
- セットアップ方法を選択する画面が表示されます。高速セットアップとカスタムセットアップの2種類があります。ここでは高速セットアップをご紹介します。
- セットアップ初期画面で、自動判別で検出した結果が表示されます。この設定を変える場合はEscキーで前画面に戻ってカスタムセットアップを選択する必要があります。インストール元、インストール先、98/V起動ドライブを適宜設定(このままでも問題ありません)してリターンキーを押します。なお、これから先のセットアップ手順については以下の設定で行われた場合でご説明します。
98/V Ver 2.00 セットアップ
インストール元 A:\
インストール先 C:\98V
98/V起動ドライブ ハードディスク
インストールして終了
高速セットアップ選択時の設定
98/V MS-DOS領域サイズ :50MB
98/V DISK-BASIC領域サイズ :0MB
ビデオコントローラの設定 :98/Vアクセラレータタイプ2
FDDタイプの設定 :3モードタイプ1
その他の各種設定 :デフォルト値 |
- 98/Vのファイルのコピーが始まります。終わるとMS-DOSの設定画面が表示されます。EPSON 日本語MS-DOS Ver.5.0等、MS-DOSの種類が表示されますので、選択し、リターンキーを押します。
- ファイル転送を確認する画面が表示されるので「Y:はい」を選択します。
- MS-DOSのディスクをフロッピーディスクドライブに入れ、MS-DOSのシステムファイルがあるディレクトリを確認し、リターンキーを押します。
- ファイルが転送されます。
- MS-DOSの組み込みが終了すると、CD-ROMドライバの組み込みに進みます。CD-ROMドライバを組み込むか確認するメッセージが表示されますので、98/VでCD-ROMを使う場合は「Y:はい」、使わない場合は「N:いいえ」を選択してください。「Y:はい」を選択した場合、CD-ROMドライバが組み込まれ、終了します。
98/Vを使用する
- パソコンをリセットすると「環境選択メニュー」が表示されます。どちらかを選択してください。
EPSON Platform Emulator 98/V
Please select and press [Enter].
1.DOS/V system
2.Start 98/V
Waiting: |
- また、「環境設定メニュー」以外にもDOSのコマンドプロンプトから98/V環境へ切り替えることも可能です。
- カレントディレクトリを98/Vをインストールしたディレクトリに変え、「NSWITCH」と打ちます。
<例>
- C:\>CD 98V
- C:\98V>NSWITCH
- 「Switch to 98/V?」と聞かれたら「Y」を押します。
- 「System switch complete. Press any key to restart.」と表示されたら何かキーを押してください。
- 再起動し、98/V環境に変わります。
- 逆に98/V環境からDOS/V環境へ変える際ですが、98/V環境でのコマンドプロンプトで98/Vをインストールしたディレクトリに変え、「NSWITCH」と打ちます。
<例>
- A:\>B:
- B:\>CD 98V
- B:\98V>NSWITCH
- 「Switch to DOS/V?」と聞かれたら「Y」を押します。
- 「System switch complete. Press any key to restart.」と表示されたら何かキーを押してください。
- 再起動し、DOS/V環境に変わります。
参考
- 私は98/VをPS/V Visionに入れて使用しています。
- System Commanderを入れているのですが、NSWITCH切り替え方式を使うことで問題なく使用できています。
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